借金返済のコツと借り換えの活用方法

信用を回復する

確実に元本を返済していく

当然ですが、借金を返済するコツは収入を支出よりも減らしていくことです。それしかないと言っても過言ではありません。よく、他の場所からお金を借りてそれを違う場所の返済にあてる、といったケースを見かけますが、それでは借金で首が回らなくなる生活が待っているだけです。

きちんと、自分の収入を返済額よりも増やしていくことが重要です。詳しく言えば、収入が利息の支払額よりも大きくなっていれば問題ないでしょう。利息を上回ったその金額で、元本の返済に着実に当てていけば、時間はかかっても確実に借金を減らしていけます。

利息を知る

利息は、「利息 = 利用残高 × 実質年率 ÷ 365 × 利用日数」でざっと計算できます。この計算式に当てはめれば、 自分が毎月どれだけの金額を支払っていかなければならないかが分かります。面倒であれば、オンラインサービスでも簡単に利息の計算ができます。ここでは、実際にかかる利息を概観してみましょう。

例えば、金利(年率、実質年利と同義)16パーセントで150万円借り入れしている場合、月々の返済額は

・150万円×16パーセント÷365×30日=19,726円(小数点以下は切り捨て)

となります。つまり、この金額以上を借金返済に充てれば、利息の支払いと元本の返済を同時にこなすことが可能、という訳です。しかし、返済に時間がかかると利息の支払いもそれだけ多くなります。毎月25,000円に返済額を設定すれば(60回払い)利息は45万円ほど、かつ5年で完済できますが、毎月15,000円で返済するように設定すれば(約170回払い)、何と利息総額は151万円、返済期間は14年にも及びます。

毎月これを20~50万円に設定して計算してみましょう。

・借り入れが20万円の場合 20万円×16パーセント÷365×30日=2,630円
・借り入れが30万円の場合 30万円×16パーセント÷365×30日=3,945円
・借り入れが40万円の場合 40万円×16パーセント÷365×30日=5,260円
・借り入れが50万円の場合 50万円×16パーセント÷365×30日=6,575円

これは、返済期間を1年で終えた場合です。注意しなければならないのは、返済期間です。返済期間をより長く設定すると月々の支払いは減るため、より楽に返済できると思いがちです。しかし、実際の利息の支払いはどんどん膨れ上がっていきます。

返済期間を1年の場合と3年の場合で比べてみましょう。

・20万円の場合、利息総額17,748円→53,112円
・30万円の場合、利息総額26,626円→79,677円
・40万円の場合、利息総額35,501円→106,248円
・50万円の場合、利息総額44,378円→132,810円

金利が変わらない限り、元本は減っても利息の発生がそれだけ続きます。無駄な利息を支払うよりは、収入の範囲内で出来るだけ早く返済を済ませる方が安く済みます。

借り換えはどうでしょうか?借り換えとは、今借りている借金を他の業者から借り換えることを指しています。債務先を金利がより低い業者に変えることで、より少ない利息の支払いに切り替えるためです。0.1パーセントでも金利の低い業者へと切り替えられれば、その分利息の支払いは楽になっていきます。銀行系カードローンでは、金利は低いものの審査が厳しくなります。すでに借金を背負っている利用者を対象にしているためです。消費者金融の借り換えでは、金利は高いものの審査には通りやすいでしょう。いずれにしても、重要なのは「今借り入れている金利と比べて低いかどうか」です。

まずは、現在の借り入れ額と金利、収入と返済に充てられる額をリストアップし、借金返済に向けての第一歩を踏みだしましょう。