20代の借金は学び重視?お金の使い方を学ぶときでもある
20代での借金は、学べることもリスクも大きい
簡単に借金できる現代では、20代でも借金を抱えて生活することが珍しくありません。20代は、失敗しても取り返しの付くライフステージです。借金して学ぶことも多いはずです。学生時代と違い、社会人になると出費の大きさも種類も異なってきます。今まで支払ったことのない金額の物やサービスを買うことも増えていきます。そうやって出費を経験するうちに、だんだんと「使い過ぎ」と「趣味」の境界線が見えてくるはずです。
好きなことにお金を使うのは素晴らしいことであり、将来の自分への投資になるのであればむしろチャンスを逃すべきではありませんが、ある程度のラインを超えると後で困るようになります。出費を重ねていくと、お金を払っても満足度や喜びが変わらない時と、良い出費だったと思える時があることに気付くようになります。買い物の失敗から学ぶというのはそういうことです。何百万も借金を背負い、30~40代になって20代のころの失敗を嘆くのとは違います。そのため、20代ではお金の小さな失敗を繰り返して学ぶことは許されていても、大きな失敗はすべきでないと考えておきましょう。
これは、今まで20代で簡単な気持ちで借金し、その後十数年かけて返済するすべての人が学んできたことです。
大きい借金を避ける
具体的に言うならば、100万円以上の借金は避けるべきです。クレジットカードのキャッシングや各種カードローンでは、20~50万円程度であれば驚くほど簡単に借りられます。ATMから引き出すだけであるため、まるで自分の口座からお金を出しているかのように錯覚するでしょう。特別出費が必要なタイミングにそのような借金をする こともあるはずです。しかし、借金に限度額を設け、そのラインを超えた段階できちんと働いて返済する生活にしていきましょう。
いつか返せばいいと思って借り入れを続けていると、いつか利息さえ払えない時が必ず来ます。気付いたころには、債務整理や自己破産するしか手段がないこともあるでしょう。なぜと自問自答を繰り返してみたところで、原因は積み重ねた借金にあることに気付くだけです。参考までに、一般的な借り入れ額でどの程度の利息が発生するのかを以下に挙げます。この金額はあくまで利息分のみであり、これに元金の返済を加えた金額を毎月返済しなければなりません。
借金は利息を計算してから
[利息の計算方法]
例:金利16パーセントで借り入れた場合
・借り入れが30万円の場合 30万円×16パーセント÷365×30日=3,945円
・借り入れが40万円の場合 40万円×16パーセント÷365×30日=5,260円
・借り入れが50万円の場合 50万円×16パーセント÷365×30日=6,575円
毎月の実際の返済額は、これに元金を加えます。さらに、少額の借り入れでの金利は大抵17~18パーセントになるため、利息はもう少し高くなります。ちなみに、20万円を1年で返そうと思うと、毎月約18,500円ほどの出費になります。これを通常の出費や交遊費と一緒に支払っていけるのかどうかを、必ず借金する前に計算してください。もちろん、返済は収入次第です。100万円以下の借金でも返済に行き詰まる20代は大勢いますし、目一杯働いて100万円を1年で返す人もいるでしょう。
法律事務所に相談して債務整理することもできますが、その後の人生に大きな影響を与えます。完済しても最低5年は信用情報が記録されるため、その間は家のローンやクレジットカードの発行・利用はできなくなります。借金を放置するよりはマシですが、最低でも5年間は人生のいろんな場面で制限を感じるでしょう。そのような自体に陥る前に、借金を返済して自分のお金で生きていく方がよほど簡単です。
借金は必ず少額で済ませ、返済に全力を注ぐことで、失敗を小さくしていきましょう。