20代にやらかすと困るお金の失敗事例
20代の借金は大失敗になり得る
20代で借金を抱えるのは珍しくないとはいえ、どのような理由で膨大な額の借金を持つに至るのでしょうか?
ここにご紹介するのはほんの一例ですが、お金に困ったからというよりは、使い過ぎや借金癖を直せなかったケースが20代にはよく見られます。
借金の体験談
会社員として勤務しており、妻と子供がいました。安定した収入があり何不自由なく生活していました。しかし、ちょっとしたきっかけでギャンブルにどっぷりとはまってしまい、気が付けば多額のお金をつぎ込むようになっていました。ギャンブルに使うために借り入れし、その借金の返済のために他から借り入れて、という典型的な借金生活をしていました。借金のことが常に頭にあり、そのストレスでギャンブルも余計に中毒的になっていきました。
しかし、妻に借金のことがばれたことをきっかけに弁護士に相談しました。ギャンブルだと知られたことで、離婚になるかもしれないほど悲惨でした。レイクなどの消費者金融から借り入れをしていて、ずっと高い利息を払い続けていました。借り入れの総額は223万円、月々の返済額は6.3万円でした。弁護士に相談した時点で、返済期間は残り4年でした。相談の結果、今の生活を維持するために任意整理することにしました。利息分の支払いがなくなったので、月々の支払いは楽になりました。
毎月6.3万円の返済は3.5万円になり、幸い仕事は続けていけたので、返済の目途が立ってきました。今後5年間はカードの利用や作成ができませんが、強制的にそのような環境を作ったことで、借金やギャンブルを一気にやめられると思いました。(神奈川県 会社員 男性)
4年前ぐらいに、やり繰りに困った友人から『カードを貸してほしい』と頼まれ,人助けのつもりで消費者金融3社のカードを作り、貸してあげました。初めは友人がきっちりと返済していたのにあっという間に行き詰まり,自分に請求が来るようになりました。友人と話し合っても返す気が無いようだったので,面倒になってそのまま放置し,アルバイトを転々として自分の生活をしました。
その後、正社員としてやり直そうと就職した矢先に裁判所からの呼び出しが来て、『名義貸し(カードを他人に貸すこと)は禁じられており,自分で使っていなくても返済義務は自分にある』と言われ、知らなかったので呆然としました。収入的に生活するのに精一杯で、分割払いするのも難しく、行き詰ったと思いました。しかしこれ以上放置すれば給与が差し押さえられるらしく、たまらず法律事務所を探して弁護士に相談しました。『原則として、名義貸しならば自己破産において免責(支払いの免除)を受けられない』と説明されましたが、無知と真摯な反省が考慮されたようで、弁護士同伴で裁判所で説明し、免責を受けることができました。
給与の差し押さえもなかったため、自分はラッキーだったとも思います。元金の返済が終われば、二度と借金関連には首を突っ込まないようにしようと決意しています。(長崎県 会社員 女性)
高校卒業後、正社員としてもらえた給料は衝撃で、大好きな洋服を次々にクレジットカードで買うようになりました。当然使い過ぎたのですが、キャッシングが便利なことに気づいてキャッシングも使うようになりました。給料だけでは返済が追い付かず、生活も苦しくなって転職を試みたものの失敗し、アルバイトで必死にお金を稼ぐ生活になりました。当然給料が下がって返済がより苦しくなったため、とうとう弁護士に相談することにしました。
その時点で借り入れ額は150万円にもなっていて,『任意整理をしても毎月4万円程度は返済しないといけない』と言われ、自己破産も見えてきたときは絶望的な気分でした。しかし、思い切って親に打ち明けたところ返済を一時的に手伝ってくれることになり、正社員に採用されたこともあってとりあえずは毎月4万を頑張って返済することになりました。(兵庫県 会社員 女性)
借金を膨らませない
これらのケースでは、結果的に生活を取り戻すことが出来た人ばかりでしたが、実際にはもっと悲惨な生活に陥った人の経験も数えきれないほどあります。
債務整理を行っても、元金の支払いが残ることも多々あり、取り返しのつくうちに借金を返済するべきであることを物語っています。